O市の公園で、以前黒猫一族7匹の保護を実施した依頼主さんからのご依頼でした。

過去記事 公園から保護部屋へ

公園に住み着き、ボランティアさんたちがお世話をしていた7匹が保護部屋に移ったことにより、ほどなくして空いた公園に新しいノラ猫が姿を見せ始めたそうです。

また、黒猫。

その子はなんと、数年前に居なくなったと思っていた黒猫一族の一員だったメス猫さんらしいのです。

ボランティアさんは悩みつつも、その黒猫さんも保護しようと考えました。

が・・・

この辺りのメスというメスを追いかけまわすボス猫が公園に登場するようになってしまったそうです。

その為、ご飯をたべようとするターゲットのメス猫さんが怯えてご飯を食べに来れない=餌の時間が安定しない=捕獲しにくい

という問題がありました。

そこで、まずはボス猫さんをTNRして、すこし落ち着いてもらいたい。

とのことでした。

ボランティアさんは既に捕獲器の使い方をマスターされているので、しばらく捕獲器をお預けしていました。

が、なかなか入らないボス猫さん。

「今晩、捕獲にチャレンジしてダメだったらもう諦めます」

というラストナイト。

18時からボランティアさんは捕獲にチャレンジされ、私は19時に現場へ。

ボスが捕まったら、病院へ搬送し、捕まっていなかったら捕獲器の回収の予定でした。

19時に到着すると、ボス猫さんは現れておらず、もう諦めることに。

捕獲器を片付けて、精算も済ませ、「お疲れ様でした」と挨拶したその時。

「あ、来た!」

と、タイミング悪く?良く?

ボス猫さん登場。

捕獲器をセットし直し、再度設置しました。

待つこと、5分。

「カシャン!」

ボス猫さん保護完了です。

撤収しようとすると現れるのもTNRあるあるみたいです。

一犬猫病院さんに滑り込みで搬入させていただきました。

全然振り向いてくれないボス猫さん。

背中が物語る逞しさがあります。

これからは、穏やかな老後を送ってくれますように。