O市でTNRのお手伝いでした。

以前に4匹のTNRをお手伝いした細長公園の続きです。

細長い公園の両端にご飯を食べにきているノラ猫さんが今回のターゲットです。

まず、公園左端の大きな茶トラくん。

ここ最近出没するようになり、以前TNRしたサビ猫さんが怖がってご飯を食べられなくなってしまったそうです。

捕獲器を設置しますが、なかなか近づいてくれません。

30分ほど離れて待つと、やっと捕獲器の近くに来た茶トラくん。

少しずつ捕獲器の中のご飯を食べ進みます。

その様子を遠目で見つめる私をチラ見しながら公園に入っていく黒白くん。

前回TNRしたさくら猫さんです。

い、嫌な予感。。。

「「うーーーーー」」

やっぱりー。泣

白黒くんと茶トラくん、睨み合いの唸り合いが始まってしまいました。

もちろん、捕獲器から出てくる茶トラくん。

2匹にとっては優劣を決める大切な喧嘩だと思いますが、今度にしてもらってもいいですか?

大きな布をバタバタしながら

「解散ーーー!!!今度にしてくださーい」

と2匹の間を割って入って喧嘩の仲裁させてきました。

それぞれの方向に逃げる2匹。

捕獲器を覗くと半ばまではしっかり食べた形跡がありました。

もう一度捕獲器にご飯をセットしなおします。

食べ残しが心残りだったのか、すぐに戻ってきた茶トラくん。

順調に食べ進みます。

と、そこへ

次は前から犬の散歩をしている人が。。

『あの人とワンちゃんが横切る前に、入ってくれますように、、、』

と念じて聞き耳を立てていましたが、

「ワン!ワン!!」

シュナウザーくーーーーん。。。

走って逃げる茶トラくん。

はぁ。

と、落胆しながら走り去る茶トラくんを見て気づいたことがありました。

すっごく太ってない?

デブくない??

設置しているのは普通サイズのレギュラートラップ。

普通サイズか大きめくらいの猫さんなら余裕で入れます。

が、もしかして、狭い??

真ん中より奥に入らないのではなく、入れなかったのか?

と疑問が浮かんだので、急いで入口広めの捕獲器をセットし直しました。

すると

「カシャン!」

早い。

無事保護できました!

入らなかったんじゃなくて、入れなかったんですね。よかったよかった。

シュナウザーくんに感謝です。

ん?

捕まった茶トラくんをよく見ると耳カットがありました。

「もしかして、だいぶ前にTNRした茶トラくんかも??こんなに大きくなってたなんて、、、」

と驚く依頼主さん。

その場で茶トラくんは放しました。

耳カットが入っててよかったです。

驚かせてごめんね。

・・・

続いて公園右端のサビ猫さんが次のターゲットです。

一年ほど前に突然公園に現れて、そこから毎日ご飯を食べにきているそうです。

捕獲器を設置してしばらくすると、無事保護できました。

茶トラくんは放したので、サビ猫さんだけ、一犬猫病院さんに搬入しました。

・・・

そして手術日、実はこのサビ猫さんも手術済みであったことが分かりました。

病院でワクチンと、もう二度と間違って病院へ運ばれないよう「耳カットだけしてもらったそうです。

サビ猫さん。

昔は誰かに飼われていて、捨てられてしまったのか。

迷子になってしまったのか。

TNRをしてくれたボランティアさんが耳カットは可哀想だとしなかったのか。

「耳カットは可哀想」と言われることもよくあります。でも、耳カットがあればサビ猫さんはもう一度病院に行く必要はありませんでした。耳カットは猫にとって御守りの要素もあります。