O市でTNRのお手伝いでした。

ここ1年ほど、依頼主さんが深夜にご飯をあげてお世話をしているノラ猫さんたちが今回のターゲットです。

いつも2匹一緒にご飯を待っているキジトラコンビ。ご飯の時間に現場に到着すると、すでに待っていました。

さっそく捕獲器を二台設定します。

5分ほどで、

「カシャン!」

1匹捕まったようです。

二台設置しているので、すぐには見に行かず、待つこと30秒…

「カシャン!」

もう1匹も入ってくれたようです!

キジトラさんと、

キジ、、三毛さん!!?

依頼主さんに確認してもらうと、いつもはもう少し離れた所でご飯をあげている三毛猫さんでした。

「この三毛猫さんはとても人懐っこくて、ここ一年くらいお世話をしているけれど、一回も妊娠したり発情期になっている感じは無かった。だからたぶん、手術済みで昔は飼い猫だったんじゃないかと思います。だから、放してしまっていいかなと思うんですけど、どうでしょうか?」

とのことでした。

手術済みだとしても、ノラ猫としてこれからずっと生きていくなら、本当にオペ済みかの確認と、耳カットを入れてあげるだけでもした方がいいのでは? 一度捕獲器で捕まえて放してしまうと、もう一度捕まえるのはかなり難しくなります。

と、私の意見を伝え、相談の結果、「口内環境も診てもらいたいし、念のため病院に連れて行ってください!」と依頼主さんは決断されました。

もう1匹いるキジトラさん用に捕獲器をもう一台設定します。

だいぶ警戒しているキジトラさん。

15分ほど待ったところで、無事捕獲できました。

まだ若そうです。

ハッピータビークリニックさんに搬入させていただきました。

・・・

3匹の不妊手術が終わり、三毛猫さんは子宮蓄膿症になっていたことが分かりました。

膿で通常の子宮の10倍以上の大きさになってしまっていました。手術済みだったわけではなく、健康上の理由で妊娠できなかったようです。

最終的に病院に連れて行くと依頼主さんが判断してくださったおかげで、三毛猫さんの命は救われました。よかったです。