スタッフ小池です。
11月の初めに里親になった猫さんがお家に来てから10日で脱走してしまい探し続けていたところ、家から350mほど離れた会社の倉庫で見つかったそうです。
捕獲器をしかけているものの、入らない為ねこから目線。にお手伝いの依頼をいただきました。
現場に到着するとモクちゃんの気配がありません。
声かけなどで鳴き返すタイプとのことなので、猫の鳴き声を流してみると・・
えらい高いところからひょこっと顔を出したモクちゃん。
どうやら一番上のI字の鉄骨の中を移動しているようです。ここは無理矢理捕獲するのは猫も人も危険なので、降りてこれそうな場所に捕獲器を設置して待つことにしました。
角の所から棚の上の鉄板に降りてこれそうなので、そこに捕獲器を設置しました。
匂いに気がついたのか角の部分まで移動してきたモクちゃん。次の現場がまだあり長く滞在するのとができなかった為、数時間おきに会社の方に様子を確認していただくことになりました。
あそこまで来ていたので捕獲器に入るのも時間の問題かと思いきや、モクちゃんの気配が全くなくなってしまったそうです・・。
社員さんの出入りもありますし、アライグマの侵入も時々あるそうなのでどこからか外に出てしまった可能性も高そうです。
かなり広い倉庫なので、身を潜めている可能性も捨てず、倉庫内に捕獲器の設置と倉庫の外にカメラとご飯を設置することを並行して行うことにしました。
すると、2日後に倉庫から道路を2つ超えた先の会社からモクちゃんの目撃情報が寄せられました。
モクちゃんが迷い込んでいるのは大きな会社ばかりが並んでいる工業地帯です。そのエリアからおそらく一番近いコンビニさんが飼い主さんに協力してくださり、迷子チラシを掲示してくださっているお陰で沢山の情報が飼い主さんに集まっていました。
トイレを借りると必ず目に入るベストポジションに掲示されたチラシ。私も捜索に行く前に立ち寄って気がつきました。
目撃情報があった場合を拠点に2箇所にカメラと餌を設置することにしました。
飼い主さんのお話を聞くところによると、倉庫の前に空き地で目撃された時も捕獲器を設置した直後からそこに現れなくなってしまったそうです。
捕獲器に警戒心を持っている可能性を考慮して、まずは餌付けと観察を数日実施することにしました。
カメラを設置して内容の確認は飼い主さんにお願いします。
その結果2箇所ともにご飯をしっかり食べに来る様子が写っていました!
万が一捕獲器があるだけでその場所に近寄らなくなっまてしまうのであれば、かなり慎重な捕獲作成が必要な為、一番モクちゃんが現れる方の餌場はそのまま少量だけご飯を置き、回数は少ないものの餌を食べにくる方の場所に捕獲器とカメラを設置して反応を見てもらうよう飼い主さんにお願いしました。
すると、夕方。
「モクちゃん捕獲できました!」と嬉しいLINEが!!
捕獲器を設置してすぐに入ってくれたそうです!
脱走から約2週間ぶりの帰宅です。
帰宅してケージの中でリラックスするお写真をいただきました。
諦めず探し続けた飼い主さん想いが通じで良かったです。
大冒険をしたモクちゃん。おかえりなさい!