こんにちは、東京スタッフの小松です。

東京拠点がスタートしてから、早くも半年が経ちました。

年末年始、1月、2月と多くのご依頼をいただき、本当にありがたい限りです!

今回の舞台は大都会新宿。

週に数回、自宅の庭に胸に大きな傷を負ったままお庭にご飯を食べに来る未去勢の猫がいました。

依頼者さんからは、

「傷が痛々しいので、治療と保護のために捕獲をお願いできないか?」

というご相談が寄せられました。

傷だらけのボスねこ、キジオ君

鋭い眼光を持つ大柄なキジシロくん。


朝6時半になると、窓の前に立ち、「ごはん」と言わんばかりの視線を送ってくるそうです。
依頼者さんは、彼を“キジオ君”と名付けていました。

いざ捕獲作戦スタート

ご依頼をいただいたのは、寒さが厳しくなる12月の終わり。

猫小屋の毛布を見ると、そこには膿が破裂したような痛々しい跡が…。

しかし、喫茶店感覚でたまにやってくる子の捕獲は、空振りに終わりやすいもの。 確実に保護するため、まずは常連になってもらうところから始めました。

特別メニューとして、ドライフードにウェットフードをプラスした期間限定ご飯を用意。 すると、1週間ほどで毎日通ってくれるように!

さらに、捕獲機の中にご飯を置いても警戒することなくパクパク食べてくれたので、いよいよ捕獲作戦を決行します。

喫茶店から朝食付きのホテルへ

いつも通り、ご飯の時間より少し前に現場へ行き準備開始。
しかし、待てど暮らせどキジオ君は姿を現しません。

「おかしいな」と思い、カメラを設置して様子を確認すると…

なんと、前夜のうちに猫小屋へ入り、そのまま朝のご飯時間まで熟睡していたのです!

どうやら、毎日おいしいご飯が食べられることで、依頼者さん宅のお庭が“喫茶店”から“朝食付きホテル”へと格上げされたよう。

雨の日でもペタペタとかわいい足跡をつけながら通ってくれるようになりました。

しかし、その分、こちらの気配に敏感になり、捕獲機の準備をする際に見知らぬ人間の気配を察して逃げてしまう可能性が高いことが判明。 そこで作戦を変更することに。

無事に捕獲&通院!

いつも捕獲機の中にご飯をセットするのを見ても逃げないということだったので、捕獲機は一日中おいてもらい見慣れてもらって、キジオ君の目の前でいつも通りご飯を入れて後は待つだけ。

するすると中へ入り、無事に捕獲成功!!

食道が見えるくらいまで空いていた胸の大きな傷はきれいに塞がり、健康状態も問題なし。
流石ボスねこ。

まん丸の顔に、つぶらな瞳。

獣医師さんも思わず

「昭和の渋い俳優みたいだね」

と一言。

新しい生活へ

後日傷がふさがったキジオ君がお部屋でフリーになる為、キャットタワーの組み立てのお手伝いの依頼もしていただきました。
(捕獲以外の依頼も受け付けています!)

これからも幸せにね!キジオ君。

ねこから目線。東京のほしい物リストです。
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