こんにちは、東京スタッフの小松です。
「近所の方から生後2週間の子猫を保護したと渡され、慌ててお母さん猫をキャリーで捕まえようとしたら失敗してしまったので早めに捕獲してくれませんか」
と夜に連絡をいただきました。
子猫はまだ離乳前。
依頼者さんも獣医師さんに聞きながらミルクをあげたり排泄を促したりと人工保育を頑張っている状態です。
現場は未去勢の子もおり、また子猫と離れる時間が長いと母猫も子育てを放棄する可能性があるので、翌日すぐに現場へ行きました。

子猫の入っていた段ボールのニオイをしきりに嗅いだり、鳴いたり子猫を探すお母さん猫のノリちゃん。
子猫を探して鳴いたり、うろうろしたり…ごはんは食べるけれど、どこか落ち着かない様子。
他の猫もいる現場でしたが到着すると既にお母さんが餌やりさんの前に待機していたので、捕獲機とご飯を目の前に置くと警戒しながらも頭を入れてくれます。

あとは奥まで入るのを待つだけ、と思っていたら近所のおばちゃんが「あら〜猫ちゃん?かわいいわねぇ」と近づき、びっくりして逃げてしまいます。
駅近な場所で、車・自転車・通行人と刺激のオンパレード。ノリちゃんの警戒レベルも上がっていきます。
警戒して隠れた民家に許可を取り、生け垣と壁の間の車のライトが当たらない場所に捕獲機をセットし直して人間は待つのみ。

ノリちゃんはごはんのにおいに惹かれつつも、顔を入れては出ての繰り返し。
姿を一度消したタイミングでご飯を再セット。30分後、戻って来て無事に捕まってくれました。
おうちに入れて子猫とケージ越しで対面させるとノリちゃんはしきりにニオイを確かめます。

その晩はケージ越しで隣り合わせ、翌日同じケージにすると無事に子育てをしてくれました。

ミルクをあげる姿からは、静かな母性がにじみ出ています。
ノリちゃんは既に人に慣れたようで、甘えん坊の猫さんになる予感!
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春〜夏は猫の出産シーズン。
「庭に子猫が!」「物置で産まれてた!」なんてこともあるかもしれません。
でも、慌てて母猫と子猫を引き離すのはちょっと待って。
離乳前の子猫を母猫から引き離すと…
①子猫を死なせてしまったり
②母猫さんの捕獲が難しくなったり
③育児が無いことで再度発情、交尾して再び妊娠したり
など、よくないことが色々あります。
状況にもよりますが、理想は「離乳して、親子でごはんを食べるようになったタイミング」でまとめて保護・捕獲すること。
焦らず、でも見守りながら、適切なタイミングでの対応が大切です。
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ねこから目線。東京のほしい物リストです。
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