「毎日ごはんのお世話をしている猫さんが、釣り針が口に刺さったまま現れて・・・」
今回は、釣り針が刺さってしまったキジシロ猫さんの救助依頼。
ある日の早朝、餌やりをしている方から「アパート敷地内にいる猫が釣り針を口につけている」と連絡がありました。
翌日の夕方、捕獲作業を実施。
警戒心が強いと事前に聞いていたので特別な捕獲器を用意し、依頼主さんにも協力いただきながら慎重に進めました。
朝ご飯を少なめにしておいていただいたので、ニンニンは腹ペコさん。
依頼主さんにごはんを捕獲器の中に置いていただくと、すぐに捕獲器の中へ入って食べてくれました。
捕獲後、近くの動物病院へ相談し、ちょうど避妊手術のキャンセル枠があり、翌日には手術を実施していただけることに。
捕獲中にパニックで暴れた際、釣り針は外れていたようですが、体内に釣り針が残っている可能性も考えられたため、念のためレントゲン検査を追加でお願いしました。
術後は依頼主さんの希望もあり数日間入院し、傷口がふさがった状態でリターンすることができました。
ニンニンはさくら耳カットも施し、地域猫として再び元の場所へ戻りました。
今回の活動では、「飼い主のいない猫にもできる限りのことをしてあげたい」という依頼主さんの温かい思いが、この成功につながったと感じています。
沖縄では餌やりさんに対する理解や協力が得られる状況ではない地域も多いのが現実。
ですが、餌やりさんや地域の猫さんを見守ってくれている方々がいることで、このようなことがあっても、早期発見につながり、小さな命を救うことができます。
一方で、マナーの悪い人が捨てた釣り針や釣り糸による事故は後を絶ちません。
海沿いや住宅地では、捨てられたゴミや放置された釣り道具が原因で猫たちが命を落とすケースもあります。
釣り場やその周辺でゴミや釣り道具を放置しないことはもちろんですが、不幸にも釣り針などでけがをした猫を見かけた場合は、一人で抱え込まず保護団体や専門家に相談してください。
「ねこから目線。沖縄」ではこのようなケースにも対応していますので、お気軽にご連絡ください。
引き続き皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします!