こんにちは、東京スタッフの小松です。
夏場は子猫さんが関わる相談が増えてくる季節で、今回の舞台は台東区の路地裏。
「子猫が1匹鳴き叫んでいるので、保護するために捕獲できないか」
という相談です。
近隣の方が鳴き声に気づいて捕まえようとしたものの、子猫はスルリと逃げ出し物置小屋の下へ。
ご飯を置いてもまったく食べる気配はなく、ただ必死に鳴き続けているとのことでした。

現場に到着し、最後に目撃された倉庫の下を確認しましたが、姿はありません。
そこで母猫さんの声をスマホで流してみると――
「みゃおおお!みゃおおお!」
想像以上に大きな声の返事が聞こえてきました。
母猫さんに置いて行かれたのか、人に棄てられたのか、、、
声をたどって向かった先は、朽ち木やパイプが積み重なった路地裏。
まるで小さな迷路のような場所でした。

撤去しようとしましたが、人は入れず動かすのは難しそうです。
一先ず布をかぶせた捕獲機にご飯を入れ、中にスマホを置き瓦礫に一番近い場所に置いて母猫さんの声を流してみました。
すると、大きな声と共に影の中で小さく動く茶トラの姿が見えてきました!

がれきの中を移動してきたようですが、出られないようです。
棒で朽ち木を少し動かすことができたので、猫さんの退路を確保して出口で音を流し続けます。
子猫が“えっちらおっちら”と隙間から姿を現しました!
しかしその瞬間、逆方向へ猛ダッシュ!完全にパニック状態です。
慌てて逃げた先に行くと少し開けた路地裏でカチンコチンに固まっています。

運よく一本道の行き止まりの場所に逃げてくれたので、唯一の出口に捕獲機を設置しました。
捕獲機の上も飛び越えられないようにしておきます。
そして道路側から少し音を立てて捕獲機側に行くようにそっと誘導して無事に捕獲できました。

鼻づまりもひどくご飯にも気づけなかったのかも。
依頼をくれたボランティアさんが通院してくれ、今では元気にご飯を食べられるようになりました。

今後は里親さんを探す予定です。
交通量の多い道路のすぐ近くの現場。
事故に遭う前に保護できて、よかったです!
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『ねこから目線。東京』のほしい物リストです。
捕獲後に現場を掃除するためのウエットティッシュなどご支援にただけると助かります!

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(個人的にポロシャツおすすめです)

