「ミ゛ャーーーオ」
人々が行き交う商店街に響き渡る、大きなだみ声。
目を向けてみれば、桜耳のサビ猫さんが鳴いていました。

こんにちは。 東京スタッフの小松です。
今回の現場は品川区、賑やかな商店街のど真ん中です。
もともとワンちゃんと暮らしていたという今回の依頼者さん。次にお迎えする家族を考えていた仕事帰りの2月、突然現れたサビさんを見かけてから「運命かもしれない」と保護を決意されました。ケージを用意し、大きな鳴き声に備え防音対策まで施して、お迎え準備は万端。そうして今回ご依頼いただきました。

サビ猫さんがいるのは、マンションと居酒屋の間の小さなスペース。大きな声でご飯を催促するサビさんに、通りすがりの方もつい置き餌をしてしまうようで、決まった餌やりさんもいませんでした。
商店街のど真ん中という場所柄、地面にばらまかれた置き餌にカラスが集まることもあり、野良猫へのご飯やりを快く思わない方もいます。

捕獲を進めるには、地域住民への丁寧な情報共有が欠かせません。初日は情報周知と聞き込みを行いました。
聞き込みを重ねると、サビ猫さんは3〜4年前に親子でTNRされた猫さんだということが判明。以前は少し離れた一軒家でご飯をもらいながら、時々商店街に顔を出していたようです。しかし一軒家があった一角は現在更地となり、大規模なマンション建設の真っ只中。ご飯をもらえる場所が減ったサビさんは、時折商店街に現れては、大きな声で食べ物をねだるようになったとのことでした。
依頼者さんはとてもガッツのある方で、都外にお住まいにもかかわらず、餌づけも近隣への交渉の時も、ほぼ毎日現場に足を運んで協力してくださいました。
周囲への聞き込みの際、マンションの住人さんのお一人は、
「実は以前、猫と暮らしていたんです」
と快く協力してくださり、置き餌防止の立て札まで設置してくださいました。

隣の飲食店の店長さんも、置き餌には以前から困っていたとのこと。餌づけは決まった時間に行い、食べ終わったら必ず掃除すること、そして隣のマンションの方も協力してくださっていることを丁寧にお伝えすると、「保護されて置き餌がなくなるなら」と許可してくださいました。
置き餌の中には好みじゃないのか残していることも多く、慣らし中もご飯の種類で反応が全然違いました(笑)


「この子が大きな声で鳴いているのが気になっていたんです」
と近隣の方や、通勤途中によく見かけていた方などが次々と声をかけてくれました。依頼者さんの誠実な行動が周囲の心を動かし、たくさんの人に見守られながら保護に臨むことができました。
しかしここ1週間、サビさんの来る頻度も時間帯もバラつきはじめます。昼から待っても空振りに終わる日もあったり。試行錯誤しながらようやくダミー捕獲器の一番奥まで入るようになり「いよいよ次は本番!」というところまできました。慣らし期間はここまで約1週間半程度です。


しかしその矢先、サビさんがマンション付近に姿を見せなくなってしまいました。
今日は来てくれるだろうか——不安を抱えながら待っていると、少し離れたところから、聞き覚えのある、あの大きなだみ声が聞こえてきました。
声のする方へ向かうと、いました!
サビさんが、お兄さんからもらったごはんをうまそうに食べています。
ご飯をあげていたお兄さんに話を聞くと、1週間ほど前からここに現れるようになったとのこと。サビさんの行動がバラつきはじめた時期とぴったり重なります。事情を説明すると、お兄さんも快く協力してくださることに。慣らしの為に用意していた捕獲器を持ってくると、警戒しながらも何とか奥まで入ってくれました。


翌日、念のため昼から現場に向かい準備をしていると、人の気配を察してか「ミ゛ャオ」と姿を現したサビさん。商店街の裏にある空き地で日向ぼっこでもしていたのでしょうか。

慣らしの甲斐もあり、そのまま無事に保護完了。

お仕事を終えた依頼者さんのお宅へ向かい、無事にケージイン。
保護を決めた日から「ラビちゃん」と名前を決めていた依頼者さん。翌日には動物病院さんにも連れて行けたと、嬉しいご連絡をいただきました。

ずいぶん慣れた今も食の好みがはっきりしていて、ずっとごはんを求めて生きてきたとは思えないほど、グルメなラビさんです。
商店街のヌシは、温かい家庭へと迎えられました。

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