脱走猫。緊迫の24時間。

「Kさん!(スタッフ)猫が家から出ちゃった!落ちたら死んじゃう!どうしようどうしよう。。」

そんな緊急の電話を受けたスタッフKも、スタッフUも各々、別現場に。。。

11階にあるお部屋の玄関の扉をすり抜け、真正面にあった階段をぐるぐると降り、行き着いたのが、8階の角部屋のポーチ。

2人ともすぐにはS市の現場に着く事が出来ない。緊急性が高いので、以前のブログに投稿していた、S市のTNRボランティアさんに、応援を要請。すぐに捕獲器を持って駆けつけてくれました!

猫ちゃんの近くに捕獲器を設置。

ここからは見えませんが、この柱の裏の壁に張り付いて固まっているのです。。

入るかどうか。。静かに待ちます。。

そーこーしてる間に、スタッフUが現場を終え、違うタイプの捕獲器やら網やらを揃え急いで現場へ!

逃げ出してから約3時間。微動だにせず固まったまま。捕獲器にいれた美味しそうなご飯にも反応せず。。とゆーことは、違う捕獲器を設置したとしても、反応は変わらないと判断。自分の置かれた状況を理解できずひたすら固まる猫ちゃん。

さて、どうしたもんか。。ここ。8階です。どえらく高い。網で捕まえることも考えますが、万が一すり抜けられ、手すりの壁を越えると、、最悪の状況が脳裏をよぎります。

焦りは禁物。今置かれた状況を、猫ちゃん自身が理解し落ち着かなくては、きっと動かないだろう。とにかく一晩、捕獲器に入るか待つことに。飼い主さん、徹夜で付き添います。

翌朝、どーしても休むことが出来ない仕事へ行かれる飼い主さんの代わりに、Uが張り込み。

あら?少し移動してる。ご飯も全く食べず。これでは捕獲器に入らないので、一度撤収。

昨日は暗がりの中だったので、改めて見ると。。やはり高いです。。

さぁ、方法を考えます。この前の部屋が空き家と聞き、扉が開いたら逃げ込まないかな?と、管理会社、不動産へ交渉。が、部屋内は無理ですと。ですよね。。泣

捕獲器がダメなら、もっと広いスペースに、お気に入りのベッドなどをいれ、そこに逃げ込まないか作戦。

それだ!!決行です。 朝から違う現場へ行ってたKさん。終わり次第、Lサイズのケージを購入し合流してくれました。

いそいそと組み立て、周囲の視界を塞ぎ、中にはお気に入りのドーム型ベッドをいれ、中に入っていった所で、紐を引き扉を閉める作戦です。

ゆっくり近づき、静かに置いて退散します。

シーーーーン。。。 遠めから確認します。 い、いる。うごいてない。

んー。。次の作戦を考えながら、ひたすら待機します。1~2時間ほど待ちましたが、変化なし。 ケージ入口の角度を、ジリジリと猫側へ。

そーしてから、少しすると、、、隙間から顔が!わわーーー!右見て左見て、行けるのか確認。 ダメダメー戻って戻って!心で叫ぶ私たち。

すると、今度は。。

手すりに上がって逃げ場を探す猫ちゃん。ひぇーーーー!!!!これはまずい。頭を抱えるスタッフ。

とにかく、これ以上刺激をしないよう、祈り待つしかない。

隣の広場に行きたかったようだが、無理だと判断したようで、元の位置に戻った。

いや、もー、ほんとに、心臓に悪い。いや、心臓が痛い。この時間がほんとに地獄だった。

平面からは、姿が確認出来ず、上の階からケージに入っているのかいないのか、確認します。

うん、入っていない。。 焦ってはダメだ。とにかく落ち着き、焦らず時間かけてやろうと。

少しずつうろちょろし出す猫ちゃん。時間が経つにつれ、状況にも慣れてきたのか、毛繕いをする姿が。 ね、猫ちゃんの方が落ち着き出している!!こっちは、気が気じゃないのに!!

最悪の状況も考え、ネットも用意しようという話になり、Kさんが購入に走ります。 そーこーしてる間に、仕事が手につかない!と、飼い主さんが帰ってこられました。

まずは、最悪の状況時のため、ネットを張ります。再度言いますが、8階です。出来れば使いたくはないネット。飼い主さんの、布団を借り、クッション替わりに。万が一に備え準備します。

あとは、もう飼い主さんについてもらうしかない!声をかけてもらい、ちゃんと反応する猫ちゃん。

うんうん、そーよね。怖いよね、早く帰りたいよね。

1人がネットで受け止める役。1人はネット係に状況を逐一連絡する役に分かれます。

この日は雨。真上を向くと、顔面はもちろん、口や目にも雨が、、、そして、首が痛くなってくる。。追い打ちをかけるように、大量の蚊が発生、あちこち吸われる始末。 そんなことはどーだっていい。

なだめる飼い主さん。なかなかケージに入ってくれない猫さん。長期戦になりそうです。

連絡、ネットの係を交代し、飼い主さんと色々策を練り、網を渡すも、警戒心がやはり強く断念。

ケージの入口を猫さんの方に向け直し、飼い主さんの誘導で入らないかな作戦。 そう簡単にはいきません。

んーー、、、ベニヤ板を屋根にし、飼い主さんも壁になり、逃げ場を、ケージしかないようにしてみようか?と、ベニヤ板を買いに行こうと走り出した瞬間。。

『入った!入った入った!!!!』 と、飼い主さん!すぐに、ネット係へ、入りましたーーーーと、叫び、ケージの扉を確実に閉めに。

歓喜!!ハイタッチで喜び合い、胸をなでおろしました!!この時、夕刻、18時。

脱走から24時間後のことでした。 ほんとにほんとに、無事に帰れてよかったね。

最近、脱走の猫さんのご相談がとても多いです。 「今までそんな事なかった。いつもそんな事しない。そんな子じゃない。」

ずっと同じなんて、ないんです。猫だって、毎日違う動きするし、気が変わるし、想定外なんて、いつ起こってもおかしくない。

だから、その子の事をよく知る。日頃の予防策。が、大事になってくると思う。失ってからでは遅いのです。

遅くなりましたが、先月からお世話になっております。スタッフUと申します。

とある動物保護施設で10年間従事し、現在に至りますw

わからないことも多々あり、毎日奮闘いたしております!よろしくお願いします!