▶依頼のきっかけ

今回の依頼者は海外在住の方。

実家に帰省した際、両親が庭に来る猫にエサをあげている様子を見て、これからもっと増えていくんじゃないかと心配になり、ご依頼をくださったそうです。

1ヶ月前に同じ方からのご依頼で子猫のTNRを実施し、今回は前回授乳中だった母猫のTNRを行うことになりました。

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子猫を見つけたらTNRを。

TNR現場でよくあるのが、母猫と子猫がいる現場で先に母猫を捕まえようとして捕まえられずTNRが進まないパターン。

実は母猫よりも子猫の方が捕まえやすいことと、4か月齢になればこの子が妊娠し、6ヵ月齢で子猫を産めるようになるので、先に子猫をTNRし、そのあとじっくりと母猫をTNRするというのが解決への近道なんです。

なので、「子猫を見つけたらTNR」を意識しましょう。

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▶遠隔カメラと大型トラック運転手が支えたTNR

現場は非常に難しい状況でした。

猫は人の気配を感じるとすぐに隠れてしまい、家の中からも様子が見えません。

遠隔カメラだけが頼りの作業となりました。

捕獲には工夫が必要で、ウッドデッキのスペースにドロップトラップを設置しましたが、少しでもバランスが崩れると倒れてしまう。。。

猫が逃げないよう、トラップの固定に細心の注意を払いました。

そしてもう一つの難点が道幅の狭さ。。。

前回来た時に手術車が入れないほど狭い道だったことを覚えていたので、今回は知り合いの大型トラックの運転手さんにお手伝い頂きました。

さすがの卓越した運転技術で捕獲現場の近くまで手術車を動かすことができました。

手術車も近くで待機し、すぐに避妊手術できるように体制を整えて、捕獲作業開始です。

▶予想外にスムーズだった母猫捕獲と手術

事前のヒアリングで14時頃にくると聞いていたのですが、猫だから時間通りには来ないんじゃないかなと

思っていたら、予想通り14時頃に猫が来て、ものの10分程度で捕獲に成功しました。

身体の大きさからおそらくまだ1歳くらい…

猫さんもタオルをかけてあげると落ち着いた様子で、すぐに手術を実施。

術後は時間をおいてしっかり回復したのを確認し、リターン。

捕獲から手術まで、スムーズに進行できて猫さんのストレスも最小限に抑えることができて本当によかったです。

▶おわりに

TNR活動は、猫だけでなく、私たち人間の意識も変えていく取り組みです。

猫さんによる住民の方同士のトラブル防止や猫さんの安全を守っていくためにも、増える前に早めに対策するという意識を広げていきたい。

そんな思いでこれからも地道に活動を続け、一匹でも多くの猫を救いたいと思います。

次回は10月10日(木)の開催です!

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