O市の街中でTNRのご依頼でした。
今回の依頼主さんは、ボランティア歴は私の年齢以上という超ベテランボランティアさんでした。そのボランティアさんがどうしても捕まらないメス猫が今回のターゲットでした。
深夜1時に集合し、エサ場の確認をしました。
現れる場所は主に3箇所でした。
●一番よく居るが、フェンスの向こうからは出てこない場所。
●諸々設置しやすいが、時々くる程度の場所
●一旦は出てくるか、他の猫が沢山いてそこではご飯を食べない場所
依頼主さんもご飯をあげてはいるものの、他にも不規則な時間に現れる餌やりさんが数名いそうです。
悩んだ末に、まずは捕獲器を設置しやすい場所を選びました。
車の中でサイドミラーを見つめながら、じっと待機です。猫さんいつでもどうぞ!
が…
くるのは他の猫さんばかり…
1時間半ほど待機してもターゲットの猫さんは出て来ず…。
すると、依頼主さんのうちのお一人が
「ここもお気に入りの場所や」
という第4の場所が現れました。
他の場所より人通りも少なそうなので、そちらに移動することに。
待てど暮らせど出てこないターゲットの猫さん…………。
3時半になったところで、今日は諦めることにしました。
・・・
翌日、場所もばっちり分かったので作成を変更し、第一の場所であるフェンス下に設置することにしました。
設置完了してから、しばらくして依頼主さんに登場していただき、トラップにご飯を置いてもらい、依頼主さんが立ち去る…
と、ターゲットらしき猫さんが出てきました!
ドキドキしながら見守ります…
あと、あと2歩前に出てくれたら…
すると、
「ギャハハ!〇〇××〜」
大音量で電話をしながら通り過ぎるチャリ。
隠れる猫さん。
今、通りますか、、
深夜1時半ですけど、、。
気を取り直して、待っていてもターゲットの猫さんは出て来ず、、。
時間を置いてまた依頼主さんに登場していただきました。
すると、ターゲットじゃないさくら猫さん登場。
トラップの中のご飯をもりもり食べていきます。
他の猫さんがトラップの中のご飯を食べてから安全に出て行く様子を用心深いターゲットの猫さんに見てもらうのは良いことなので、しっかり食べてそのまま帰ってくれるのを期待して待っていると、、
美味しいご飯を食べて満足したさくら猫さん、なんとトラップの一番触って欲しくない部分に思いっきり「スリっ…」と身体をすり寄せる猫さん。血の気の引く私。
と次の瞬間には
「カシャン!」とトラップが稼動してしまいました。
捕まるさくらねさん。
あ、安全に出て行って欲しかった、、、。
捕まってしまったさくら猫さんに驚かせてごめんね、と言いつつすぐに解放します。
ターゲットの猫さんがその一部始終をみていたのか、既に居なかったのかは暗いので分かりませんが、ターゲットの猫さんの気配ゼロ。
…。
明け方4時まで、待つものの現れる気配なく、また翌日リベンジさせてもらうことになりました。
・・・
翌日。
いい加減、警戒レベルが高くなっているのか、ターゲットらしき猫さんは一瞬通りを横切ったのみで現れず。
依頼主さんがもう1箇所捕まらない子がいるからそっちをお願い!ということで、少し離れた場所で別の猫さんを捕まえることになりました。
こちらの猫さんは。すぐに保護完了しました。
依頼主さんの捕獲器に入れ替えてお手伝い終了です。
依頼主さん、喜んでくださいましたが、本当のターゲットの猫さんを捕まえられなかった申し訳なさでいっぱいいっぱいになっている私に気を使ってくださっているんだろうな…(ネガティヴ…)
「難しい子、いい勉強やね!一生懸命やってくれて心強かったよ!また頼むね!」
と優しすぎる依頼主さんたち。
もっともっと経験を積んで、ベテランボランティアさんに恩返しできるように成長したいと思った、不甲斐ない3夜連続TNRでした。