スタッフ小池です。
K市で脱走猫さん捕獲のお手伝いでした。
里親さんのお家から脱走してしまったチャチャ君。
里親さんがすぐに保護主さんである保護ねこの家さんに連絡されたので、ボランティアさんたちがすぐに現場に駆けつけることができたそうです。
飼い主さんとボランティアさんたちの素早い捜索でだいたいの居場所が特定されたそうです(凄い)!!
ボランティアさんが捕獲器を設置するものの、なかなか捕獲器の場所まで来てくれてない状況が2日続いていました。
ねこから目線。に協力のご依頼をいただき、脱走から3日目の夜に現場にお伺いしました。
狭い民家と民家の間にいるチャチャ君。
チャチャ君がいる所は少し幅が広いんですが、そこに入るには塀や雨水の配管や柵があるため、人が入ることができず、捕獲器も差し込めない場所でした。
飼い主さんが覗くと、写真のようにリラックスしていますが、他の人が覗くと、塀と家の隙間に隠れてしまうチャチャ君。
ここの隙間は、塀と家の壁の間にトタンが張られているため両端からしか覗くことができません。
狭い隙間にスマホを差し込んで中を撮影すると↓な空間でした。
ギリギリスマホを差し込める程度の隙間しかないので、ひとまず脱走経路を塞ぐことにしました。
↑隙間の先に、2×4の長い木材を差し込み封鎖。
↑民家と民家の間の空間に捕獲器を設置。捕獲器の上から逃げないように、隙間をダンボールやワイヤーメッシュで塞ぎます。
これで、このL字からは出られなくなったはずのチャチャ君。
できれば、なるべく怖がらせたくないので、カツオを投げて、捕獲器の方へ導線を作り、2時間ほど待ってもらいました。
(その間、同じくK市で脱走中のダリくんの捕獲器設置に一旦抜けさせもらいました。ダリ君のブログはまた明日!)
約2時間後に現場に戻りますが、全く捕獲器の方に行く気配の無いチャチャ君。
作成変更です。
次の作戦は、チャチャ君がパニックにならない程度のささやかな嫌がらせをして、捕獲器の方へ移動してもらうことにしました。
まずは、スマホのフラッシュ撮影です。
光とシャッター音に警戒して動いてくれることに期待します。
パシャリ。奥の方にいるチャチャ君。
パシャリ。うわぁぁ近づいてきた!汗
好奇心旺盛???
逆効果なので、作戦変更です。
・・・
次は、ペットボトルのお水をちょろちょろと流し、じわっと迫ってくるお水を嫌がって動いてもらおうと試みます。
と、なる予定でしたが、排水の向きが予想と真逆。差し入れたお水はチャチャ君がいる左側に行くことはなく、右側にちょろちょろ流れ出てきました。泣
・・・。
次の作戦です。
・驚かせすぎない
・怪我をさせない
・ゴミを残さない
・騒音で民家の人を起こさない
という条件をクリアする必要があるので、石を投げたりするわけにはいきません。
そこで、次は水鉄砲を使うことを提案しました。
すると、めちゃくちゃ仕事の早い保護ねこの家さんがすぐに近所のコンビニに電話をして、水鉄砲を購入してきてくださいました!
作戦としては、私が水鉄砲でチャチャ君を刺激し、壁と塀の隙間から出たところで、飼い主さんがワイヤーメッシュで作った柵を差込み、隙間を封鎖する。そして、捕獲器の方へ誘導する。という内容でした。
ワイヤーメッシュの柵をギリギリまで下げておきましょう!と保護猫の家さんがナイスな提案してくださり、30cmほど地面から隙間を開けた所で、棒を使って固定。チャチャ君が出てきたら、飼い主さんに棒を引き抜いて、ワイヤーメッシュの柵を落としてもらいます。
そして、思惑通りにチャチャ君は移動。そして、飼い主さんが隙間を封鎖!!
良かった!!でも猫に水鉄砲を向けるのはめちゃくちゃ罪悪感がありました(><)泣
チャチャ君、ごめんね、、、
保護ねこの家さんが待機してくれている捕獲にそのまま行ってくれるか、と思いきや、捕獲器の手前で座り込んでしまったチャチャ君。
塀側からはさすがに水鉄砲も届きません。
塀側からは人が通れるとは思えないくらいの隙間しかないのですが、隙間を見つめていたら、『そういえばここ2週間ほどの繁忙期と夏バテで3kgほど痩せたので、頑張ったら通れるんじゃないか』と思えてきました。
塀に登り、ボランティアさんに支えていただきながら、隙間に身体を無理矢理差し込みます。
ほ、ほんとにギリギリ、、ほぼ落ちるように入り込むことができました!汗
チャチャ君のための夏バテだったんですね!
中にさえ入れれば、こっちのものなので、猫用の網を構えてこちらに走り込んできた場合は捕獲する態勢をとりながら、ゆっくりチャチャ君のもとへ近づきます。
チャチャ君が捕獲器を飛び越えようとした場合に備えて、保護ねこの家さんが奥で構えてくれています。
じわじわ近く私に警戒したチャチャくん、くるっと向きを変え、捕獲器の中に逃げ込んでくれました!
カシャン!!
捕獲器の扉が閉まって、無事保護完了です!!
飼い主さん、ボランティアさんたち、皆で安堵した瞬間でした。
良かったー。
無事、お家に帰れたチャチャ君。
連日3名ものボランティアさんが現場に張り込み、飼い主さんもほぼ寝ずに探していたそうです。沢山の人に愛されているチャチャ君。これからも幸せにね。
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