スタッフ梅です。
産まれた子猫を保護するために現場へ来てみたら、母猫が子猫を咥えて、車の下からエンジンルームに入っていくのを目撃した依頼主さん。
居場所はわかるものの、車の持ち主がわからず、このままエンジンをかけられると大変なことになってしまう。先に用事もあったため、「中に猫がいます。動かす際はご一報下さい」と、車に置き手紙をして一旦用事へ。
すると、すぐに車の持ち主さんより連絡があり、事情を説明。車でお仕事へ向かう予定だったところを、車を乗らない選択をしてくださった持ち主さん。
人の手が届かない、エンジンルームの奥底にいる子猫たち。とにかく、まずはどうしたら子猫達を、エンジンルームから出せるのか。。と、そこで、ねこから目線。にご相談がありました。
ロードサービスの方に駆けつけてもらうも、取り出すことは難しかったようです。騒がしくなったこともあり、母猫さんが、また咥えて引っ越すことに望みをかけつつ、まずは定点カメラで観察をして頂きました。
カメラには、前輪右側より母猫さんが出入りする姿がしっかりと映っていました。しかし、子猫を咥えて移動してる形跡はありませんでした。
車のジャッキなども扱えるYさんに助っ人を依頼し、現場へ向かうことに。
まずは子猫の居場所を特定するのに、手の入らない場所に最適なファイバースコープで確認します。
確かにエンジンルームの奥底に3匹ほど確認出来ました。
ジャッキで車体を上げ、下から取り出す方法を試みるも、車底にカバーがついており、そのカバーを外すことが出来ず断念。
スコープで確認しながら、太い針金をフック状にし、子猫を引っかけ、少しずつ手前に手繰り寄せ、最後に思いっきり腕を突っ込んだ先に、、!
掴んだ!と、出たきたのは、まだへその緒付きの子猫さんでした。ひとまず、1匹救出です!
残り2匹も、同じように少しずつ手前に手繰り寄せ、、
救出開始から3時間。かなり長丁場になりましたが2、3匹と、みな救出することが出来ました!
子猫レスキューの後、母猫さんの捕獲を試みましたが、その場から姿を隠してしまったようで、その日は出てきてくれませんでした。
子猫さんはボランティアさんに預けられ、母猫さんは不妊手術をするため、引き続き捜索していくとのことです。
たまたま咥えて運ぶ母猫の姿を目撃し、それが車の持ち主さんにも事情が伝わり、レスキューの助っ人さんにも来ていただき、たくさんのご協力があり、無事に救出することが出来ました。みなさまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。