スタッフ小池です。

「商店街の〇〇店の辺りで子猫が鳴いています。雨も降って心配ですがどうして良いかわかりません。どこにいるか不明の状況ですが保護が必要か調査していただくのは可能でしょうか?」

と早朝にメールが届きました。

その日は、朝からお昼までスケジュールが埋まっており、すぐに現場に行くことができなかった為、すぐ近くのボランティアさんに様子を見に行ってもらえないかお願いしました。

快く快諾して、現場を見に行ってくださったボランティアさんからの連絡によると

「アーケードの上で鳴いている。3日ほど前から鳴き続けていて、かなり人だかりができています。集まっている人が警察と消防を呼んだそうで、これから来るそうです。」

とのことでした。

消防に保護されると良いなと思っていましたが、1時間ほど経過してから

「アーケードに登ってくれましたが、鳴き声はするけどどのに居るか分からないから。ということで、消防は帰りました。」

と追加の報告が入りました。

アーケードの上で子育てする母猫さんは時々いますが、アーケードの構造が分からないのでむやみにガサゴソして怖がらせるよりも捕獲器を設置して待ってあげた方が良さそうです。

午前中の現場が終わり、商店街に直行します。

13時半頃現場に到着すると、ボランティアさんが子猫が鳴いている辺りのお店の方に捕獲器設置の許可を取ってくださいました!仕事が早くて的確で素敵です!!

お店の三階からベランダに入らせていただき、アーケードの上部を見ます。

子猫が出入りしているらしき、アーケードの隙間を覗くと中はとっても猫にとっては住み心地の良さそうな空間が広がっていました。

隙間は5cmほどの高さしかないので、ご飯の匂いに釣られて隙間から出てきてくれるのを待つことにしました。あいにくの雨模様だったため、捕獲器防水スタイルで設置します。

ただ、この日は小池が5現場、梅さん6現場のご予約が入っているタイトスケジュールの日のため、この現場に滞在できるタイムリミットは14時半まで。

1時間の間に出てきてくれますように・・。

子猫の鳴き声などで刺激してみますが、鳴き返すものの出てきません。

それなら完全に人の気配を消した方が良さそうなので、「14時半にまた来させてください。」とお店の方にお願いして一旦現場を離れることにしました。

約40分後。

再びお店にお伺いすると・・

まだ生後1ヶ月くらいの小さな子猫さんが入っていました!!良かった!早く出てきてくれてありがとうー!!

お店の方によると、母猫とずっとアーケードの上で生活していたものの、3日前から母猫の姿が全く見えなくなってしまったそうです。

すぐに動物病院で診察してもらうと470gの女の子でした。3日間も独りで怖かったね。

頭に大きな瘡蓋がありましたが、先生が剥がして診察してくれたところ、もう治っているようでした。

頭の真ん中におハゲ・・早く毛が生えてきますように。

子猫さんの診察と処置の費用は、お釣りは猫に使ってね基金から3,630円捻出させていただきました!

「お釣りは猫に使ってね!」と言ってくださった皆さま、ありがとうございました!!

・・・

3日間も鳴き続けていた子猫さんは、沢山の方に心 配してもらっていたようで、ねこから目線。が到着するまでの間に「行き場所がないのであれば一時預かりならできます」「里親になれます」という方が名乗り出てくださっていました。

子猫さんは、依頼主さんのお家でしばらく保護して体調が安定してから近くの里親さんの元に行くそうです。

依頼主さん宅までお届けしてお手伝い完了です。

依頼主さんからいただいたお写真。

だいぶ、依頼主さん宅でリラックスしていらっしゃる様子。笑

多くの人を巻き込んだお騒がせ子猫さん。

頑張って鳴き続けた声が優しい人に届いて良かったね。