産まれた場所も、育った環境も全く違う2匹の猫が強い友情を育み、周囲の人々を大きく動かしたお話です。

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1匹目はタイガ君。

強面の大柄。池田市の住宅街で生活をする生粋のノラ猫でした。

大きな身体に大きな顔。毎日のように他のノラ猫と命がけの喧嘩を繰り返していました。

ある日、喧嘩で顔に大怪我を負ってしまいました。

見かねた保護主のYさんが、ねこから目線。に捕獲と病院搬送の依頼をしてくださいました。

その時のブログはこちら→頬負傷猫さんの保護

右の頬の皮がごっそり剥けてしまっていました。

広範囲にわたり、皮膚が無くなってしまっているため、のらねこさんの手術室にて長期の入院治療になりました。

名無しのままではと、「タイガ」という名前を保護主のYさんが付けてくれました。

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タイガ君の入院からほどなくして、

伊丹市の脚に大怪我を負っている猫がいる。

と、ねこから目線。に捕獲と病院搬送の依頼が入りました。

伊丹市の公園のアイドル的な存在「ぼっちゃん」。

子猫の頃に患ったねこ風邪の後遺症で、片目が悪いものの、持ち前の愛嬌で沢山の人に可愛がられている猫さんでした。

ある日、ぼっちゃんの左後脚が、途中からちぎれ骨が飛び出ている状態になってしまっていました。

あまりにも痛々しい状態に気がついた保護主のMさんが、ねこから目線。に捕獲と病院搬送の依頼をしてくださいました。

その時のブログはこちら→小さきものを救う優しさ

のらねこさんの手術室で、断脚手術となりました。

そうして、全く違う境遇の2匹は、同じ動物病院に同じ時期に長期入院することになるのでした。

生粋のノラ猫タイガ君は人に触られたことなんてありません。

ケージに居られながらも、「シャー!シャー!!」と近づく人に威嚇をします。

それでも入院が2ヶ月を超える頃には・・

看護師さんにデレデレに。笑

一方のぼっちゃんは、小さな身体で断脚の手術を乗り越えました。

同じ部屋、別々のケージで生活していた2匹。

一方が鳴くと、もう一方が鳴き返します。

一方がご飯を食べると、もう一方もつられてムシャムシャ。

別々のケージに居ながらも、なんとなくお互いを意識している2匹。

長期の入院が終盤にさしかかった頃

ほんの少しだけ、ケージから出して合わせてみたそうです。

お互いに近寄って・・

スリ・・。

入院から約4ヶ月。

ずっと一緒のお部屋に居たけれど、初めて出会えた2匹。

「やっと会えたね。」

お互いの存在を確かめ合うかのように寄り添う2匹。

きっとこれまでも触れ合わずともずっと精神的に支え合ってきたのでしょう。

その姿は、病院のスタッフの心を打ちました。

もちろん、それぞれの保護主さんの心も。

入院から4ヶ月目に入り、退院の日取りが近くなってきました。

本来なら、タイガ君は保護主Yさんのお家へ行き、坊ちゃんは保護主Mさんから依頼を受けたNPO法人動物愛護・福祉協会 60家さんのシェルターに受け入れてもらうことが決まっていました。

ですが、「できればこの2匹を一緒に居させてあげたい。」と、関係者で相談し、なんと2匹一緒に60家(ロワヤ)さんが保護してくださることになったそうです!!

右の頬から口元にかけて怪我の後遺症で毛が生えてこないタイガくん。

3本脚で、片目も不自由な坊ちゃん。

ハンディを抱える猫さんの里親探しは大変です。

それも、2匹セットとなると尚更です。

それでも、

2匹が2度と辛い思いをするとこがないように。

末永く一緒に寄り添って暮らせるように。

理解ある里親さんを探すお手伝いをねこから目線。でもさせていただくこととなりました。

とっても光栄です。

人も大好きな2匹を家族として迎えてくださる方を募集しています!!!

【譲渡までの流れ】
お申込み

60家さんシェルターにて面会(宝塚市)

トライアル

正式譲渡

保護場所:宝塚市
NPO法人動物愛護・福祉協会 60家さん
年齢:タイガ君6〜8歳 坊ちゃん3歳
性別:オス
健康状態:タイガ君FIV(+)、Felv(-)
坊ちゃんFIV(-)、Felv(-)
三種混合ワクチン摂取済。
去勢手術済み
譲渡金:30,000円(2匹分)

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