スタッフ小池です。

昨年10月に110km先で一斉TNRのお手伝いをさせていただいた現場で、捕獲できていなかった2匹の追加TNRのご依頼でした。

8匹のTNRが完了していても残りの2匹をそのままにしてしまっては、春にはまた沢山の子猫が生まれます。

そこで、12月21日にリベンジ捕獲を実施することになりました。

捕獲日当日。

日本海側はすっかり雪景色でした。

現場に到着すると10月にTNRした子たちがいました。

当時は全体的にガリガリな子が多く心配でしたが、依頼主さんが現場の餌やりさんへフード支援をしてくださっているおかげで、みんなふくよかになっていました!

雪が降る中、さくらねこさんたちが次々とご飯を食べに登場します。

やっと1匹目のターゲットの猫さんが登場しました!

餌を回収し捕獲器を設置します。

かなり警戒心が強いので、手動は諦め、捕獲器を自動にして設置しました。

少しずつ食べ進むターゲットの猫さん。

もう少しで扉が閉まる・・

という所で他の猫さんがダッシュで近寄っていきます。

今は来ないで・・

という願いも虚しくターゲットの猫さんが食べている捕獲器に無理矢理入っていく猫さん。

カシャン!

と2匹一緒に捕獲器に!

『あちゃ、1匹出さないと(汗)』

と捕獲器に近づくと・・

あっ!もう1匹のターゲット子猫さん!!

まさかのターゲット2匹同時捕獲完了でした。

のらねこさんの手術室に搬入し、不妊手術を受け、翌日にリターン予定でしたが・・

病院に搬入すると、チャトラさんがガリガリ&シニアすぎて手術が難しいとの獣医さん判断がくだりました。

血液検査をしてもらったところ、動きまわっているのが不思議なほどの極度の貧血でした。

手術をせず、雪が降りしきる現場にリターンするのか・・

ちょっとそれは厳しすぎる・・

きっとこの冬は越えられない・・

それでも最期は生まれ育った場所がいいのか・・

長期入院治療をしてもらうか・・

依頼主さんはたまたまお仕事で行った先で、沢山のノラ猫を発見され、見て見ぬふりができず、餌やりをしている地域の方々と丁寧にお話しをされ、TNRの了解を取り付け、ねこから目線。に依頼をしてくださっています。

一回目のTNRからフードの支援も継続され、かつ2回目のTNRも依頼してくださっている状況です。

長期入院となると医療費もそこそこいくはずです。

悩んだ末に、「お釣りは猫に使ってね基金からチャトラさんの入院治療費をお支払いしますので、リターンせずに入院治療をお願いしましょう!」と提案させていただきました。

この提案ができたのも、ねこから目線。をご利用くださった皆さまが「お釣りは猫に使ってね!」と言ってくださったおかげです(T-T)

2匹は、鶴ちゃんと舞ちゃんと名付けました。

鶴ちゃん(左)とついでに巻き添え入院になった舞ちゃん(右)

そして、約1か月の入院治療を経て、だいぶ回復したものの、ノラ猫生活に戻すことは難しいということになりました。

TNRから終生保護に予定変更です。

子猫の舞ちゃんは依頼主さんのお知り合いの方に保護されることになり、保護主さんが関東からはるばる大阪まで迎えに来てくれました。

そして、鶴ちゃんは餌やりさんがご自宅で終生保護してくれることになりました。

本日、110km先の餌やりさん宅へお届けにいってきました。

餌やりさんが用意してくださったふかふかベットがお気に入りの様子!

鶴ちゃんが暖かい室内で余生をゆっくり過ごせることになって本当に本当に良かったです。

お釣りは猫に使ってね基金から入院費全額を支払いさせていただきました。

「お釣りは猫に使ってね!」と言ってくださった皆さま、本当にありがとうございました!