長く、衝撃的なタイトルですが、この子に起きたこと、この子の状態を誠実にお伝えしたいと思います。その上で、この子の家族になりたいと思ってくださる方が現れてくれることを切に願っています。
今回の保護主は小さなお子さんを子育て中のAさん。保護猫は推定2、3歳のニャーちゃん。里親探しのご相談をいただきました。
ニャーちゃんは京都市内のあるコンビニの近くに住んでいるノラ猫でした。
近所の方やコンビニにくる方に可愛がられ、ご飯をもらっていました。
でも、中にはノラ猫の存在を良く思っていない人もいます。
その中のごく一部の人は、ノラ猫に対して攻撃的な感情を持つ人もいます。
一度は、薬品のようなものを浴びせられ、
体の毛がごっそり抜け落ちてしまうことがあったそうです。
その出来事に心を痛めた人は多いものの、
あと一歩踏み込んで助けてくれる人はいませんでした。
そして、先月、今度は油のようなものをかけられ、
火のついたタバコを投げつけられました。
命からがら逃げ出した姿を、Aさんが目撃しました。
Aさんは、保護して自分に何ができるのか、そんなことを考える前に体が動いていました。
油まみれの猫を保護し、警察に通報しました。
動物病院へ連れて行き、診察と油取りをしてもらいました。
下半身の毛は薄く、血液検査の結果、白血病が陽性でした。
保護された直後。
弱っていても目付きは鋭い。
手足は汚れきっていました。
「あなたは、どっち?」
散々ひどい事をされてきた。
でも、優しい人にも沢山会ってきた。
「あなたは、どっち?」
そう、言われているような気がしました。
「もう大丈夫だよ、ご飯いっぱい食べて、元気になってね。」
保護主Aさんが毎日毎日声をかけながらお世話をしています。
Aさんがくれたイチゴハウスがお気に入りの場合になりました。
日に日に、表情も体つきも丸くなってきました。
避妊手術と身体の状態を診てもらうため、のらねこさんの手術室へ入院しました。
なるべく怖くないように、大好きなイチゴハウスごと入院させてもらいました。
手術前に全身シャンプーはできないので、
手足だけでも綺麗にしてもらいました。
手術に備えて、身体を助けるお薬を注射してもらいました。
そして、避妊手術が無事におわりました。
獣医さんが麻酔がかかっているうちにお口の中も見てくれたところ、酷い歯肉炎になっていました。
お口の中の消毒をして、次は身体を診てくれました。
弱っていたせいか、ハジラミにすごく寄生されていました…。
毛の根元にベッタリ付いた卵をしっかり落とすため、
下半身はバリカンで剃ってもらうことになりました。
そして、出来る限り身体を拭いて綺麗にしてくれたそうです。
手術日の夕方に会いにいくと、
すっかり麻酔から覚めて見違えるくらい可愛いニャーちゃんになっていました。
手術頑張ったね。
1日経つごとに、驚くほど表情が変わっていきます。
人の場合、白血病のシンボルはオレンジリボンだそうです。
ニャーちゃんも病気に負けず、愛されて、幸せにこれからの猫生を満喫して欲しい。
そんな願いを込めて、ネコリパブリックさんのオレンジ色の首輪をプレゼントしました。
とっても良く似合っています。
顎下をなでると、目を細めてくれました。
退院してAさんから大好きなちゅ~るをもらってご機嫌なニャーちゃん。
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ここまで長文を読んでくださり、ありがとうございます。
ここからが、本題です。
Aさんのお家には10歳になる先住猫と、10ヵ月の赤ちゃんがいます。
白血病キャリアであるニャーちゃんを先住猫と接触させずに飼い続けることも、高齢になってきた先住猫に白血病のワクチンを打ち続けることも難しい現実があります。
そこで、頑張って生きてきたニャーちゃんを
家族として迎えてくださる方を募集したいと思います。
ノミダニ、ハジラミ、回虫などの駆除が完了しています。
避妊手術も終わりました。
口内環境も改善傾向です。
推定2~3歳、メス、エイズ陰性、白血病陽性。
この数日間、ニャーちゃんの様子も観察してみて、
確実に飼い猫になれるタイプの子だと確信しています。
まだ、完全に人慣れしてはいません。
急に動くとビクッとします。
触ろうとすると、初めは怖がります。
口臭、体臭もまだ残っています。
下半身は丸刈りです。
白血病はまだ発症していませんが、
傾向としては短命の可能性が高いです。
口内炎になりやすいかもしれません。
病気になりやすいかもしれません。
健康な子より医療費がかかるかもしれません。
あるいは発症したら、医療費をかける暇もなく逝ってしまうかもしれません。
でも、
噛んだり引っかいたりしたことは一度もありません。
優しい子です。
もし、里親さんになったら、
日に日に変わっていく表情をまじかで見ることができます。
日に日に変わっていく行動を肌で感じることができます。
時間はかかるかもしれませんが、
ニャーちゃんが生まれてはじめて心を許し、
体をゆだねて眠るのは、
あなたの膝のうえになります。
そんな小さな幸せを、
『いいな~』と想像してくださったあなた。
もし、
たまたま、今猫を飼っていなくて、
なのにペット可のお家に住んでいて、
このニャーちゃんに心を惹かれたなら、
一度、面会に来ていただけませんか?
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