スタッフ小池です。
勝手口のドアを閉め忘れ飼い猫さんがお外に出てしまったと、ねこから目線。の迷子猫代わりに捜索・捕獲プランのご依頼がありました。
【状況】
・2022/2/18 の夜に勝手口から脱走。
・自宅周辺にしばらく居たが、見失ってしまう。
・一晩捕獲器を設置しても入らなかった。
・去勢済みのオス、人見知り警戒心強め
・・・
脱走翌日。ご依頼をうけ飼い主さん宅にお伺いします。
状況を詳しく聞いたあとに、捜索用のチラシの作成と発注をその場で行います。
チップ君を見失った玄関先の駐車場周辺を見回ると、お家の裏に続く通路にチップ君らしき毛が残っていました。
お家の裏は潜みやすい場所だらけなので、まだ飼い主さん近くに居る可能性は高そうです。
まずは飼い主さん宅の玄関前と裏側の２箇所に餌とカメラを設置して一晩様子を見ます。
翌朝確認すると、深夜から早朝にかけてウロウロするチップ君が両方のカメラに映っていました。
そしてチップ君以外にもキジトラや黒色のノラ猫さんたちが映っていました。
周辺には3〜5匹ほどのノラ猫さんが居り、TNRに一度チャレンジしたものの、その時は捕まらずまだ未手術のノラ猫さんばかりとの事でした。
これだけノラ猫さんが居るとなると、いつ出てくるか分からないチップ君の為に捕獲器を設置すれば、必ずノラ猫さんが捕まってしまいます。
その時にチップ君ではないからと、捕獲器を学習させてしまったノラ猫さんを放してしまうと、いざTNRをしたい時に二度と捕獲器には入ってくれない難易度の高い猫さんになってしまいます。
実際、迷子猫さんの捕獲の為にペット探偵業者や飼い主さんが大量に捕獲器を設置して周辺のノラ猫を捕まえてはリリースする事例が続出しています。
地域の猫問題やノラ猫の殺処分なんて知ったこっちゃ無いという立場なのか、乱暴な捕獲器の使用が与えるノラ猫への影響なんて思い至りもしないのかもしれません。
はっ・・愚痴っぽく話が逸れてしまいました。
話を戻します！
飼い主さんと相談し、周辺のノラ猫さんのTNRとチップ君の保護捕獲のハイブリッド作戦でいくことにしました。
まずは、夕方から捕獲器を設置して、チップ君がウロウロし始める深夜までの間に周辺のノラ猫さんを捕獲して不妊手術の為に病院に搬入します。
カメラにも映っていた黒猫さん２匹とキジトラさんが捕獲できました。
そして、玄関前に継続して捕獲器を設置し、飼い主さんに定期的に確認してもらいます。
そして深夜0:50頃・・
大本命のチップ君が捕獲器に入ってくれました！
チップ君おかえりなさい！
ノラ猫さんたちは手術翌日に捕獲現場にリターンしてお手伝い完了です！
まだあと2〜3匹未手術のノラ猫さんが居るそうで、「継続してTNR頑張ります！」と飼い主が意気込んでくださっていました。
チップ君のおかげで周辺のノラ猫さんたちのTNRが一気に進みました！
チップ君も飼い主さんもお疲れ様でした！！
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