1月下旬の夕方に見知らぬ葬儀会社から電話がかかってきました。「〇〇社と申します。この度、弊社で月初に葬儀を執り行った故人のお宅へ遺品整理に伺ったのですが、室内に猫が3匹いました。遠方に住んでいらっしゃるご親族の方に確認したのですが、家財と一緒に猫も処分してくれと言われてしまいました。処分と言われても可哀想ですし、どこに相談したら良いか困ってしまって。保護していただくことはできますでしょうか?」という内容でした。
猫さん3匹ー。
「はい。わかりました。では引き取ります。」なんて気軽に言えません。
何歳なのか、本当に3匹なのか、人馴れしているのか、情報が少なすぎます。
(小池)「ご遺族の方か御社で保護にかかる費用の捻出は可能でしょうか?猫さんについて、もう少し情報はありませんか?」と質問すると、
(葬儀会社)「ご遺族は全く費用を出してくれません。弊社も無理です。猫の情報は、年始に亡くなったお家に取り残されていたということのみで、それ以外は何もわかりません。」
(小池)「え?今24日ですけど、飼い主さんが亡くなったのは年始なんですか?誰かお世話に通っていたんですか?」
(葬儀会社)「いえ、誰かが通っている様子はありません。」
いやいやいや!言いたいことは山ほどありますし、こんな都合のいい引き取り依頼をバンバン受けていたら、すぐにシェルターがパンクしてしまうことは重々承知ですが、20日以上の絶食はヤバい。
ということで、もう言いたいことの全てを飲み込んで(そもそも葬儀会社さんに文句を言っても仕方がないですし)、スタッフの小前と2人で現場にすぐ伺うことにしました。

現場に到着し、葬儀会社の方に室内へ入れていただくと既に家具や物は全て処分され、ガランとしたお部屋が4つあり段ボールが1つ申し訳程度に置かれていました。

段ボールの中にいると思うのというので、段ボールを除きましたが、猫さんの姿がありません。どのお部屋にも隠れる場所はなく、家財を搬出する時にお外に出てしまったのではないか?と疑うほどでした。それでも、「室内にいるのを確認したんです。」とおっしゃるので、捜索を開始。


キッチン下の収納スペースを開けるとキッチンと壁の間に入れそうな隙間がありました。目視では狭すぎて覗けないので、スマホを録画モートにして撮影し、映像を確認するとキッチンと壁の間にあるわずかなスペースに2匹の猫さんが縮こまっていました。
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いたーーーー!!!よかった!生きてる!!
しかし、腕を上しても絶妙に届かない(汗)
四苦八苦していると、スタッフ小前が遠慮がちに「小池さん、変わりましょうか?」と。
私と小前の身長はほぼ一緒。でも、小前の方が腕が長い。圧倒的に長いのです。
おずおずと、下がって小前にバトンタッチすると

「掴めました!出します!」

と小前が引っ張り出して無事保護完了です!!!小前の腕が長くてよかった!!!!
無事で良かったとホッとしつつ、あれ?あと1匹いるはずでは?と首を捻ると、葬儀会社さんが申し訳なさそうに「実は1匹は家財の搬出の際にお外に逃げてしまったんです」と言い出しました。
ま、まじか・・というのが本音でした。
家財を出したのは昨日らしく、当然もう周辺に猫さんの気配はありません。仕方がないので、迷子猫の捜索に使うトレイルカメラを自宅の敷地内と玄関の中に設置し、玄関を少しだけ開けて猫さんが帰宅できる状態にして、ひと晩観察することに。
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翌朝カメラチェックに伺うと、家の敷地内に仕掛けたカメラには4匹ほどの猫さんが映っていました。その中で1匹だけ玄関から室内に入り、中を覗き込んだり、右往左往したりしている様子の猫さんがいました。
その子の毛色が逃げてしまったと言われていた子の模様と一致するので、次は玄関の中に捕獲器とネットワークカメラを設置します。すると、設置から約18時間後、ターゲットの猫さんが再び玄関から室内に入ってきました。警戒しつつも捕獲器の中に入ってくれました!

すぐに迎えに行き、3匹目も保護完了です。
3匹とも想像よりは弱っていなくて安心したものの、脱水がひどく、ご飯もあまり食べてくれません。触らせてはくれるものの、無表情に固まるだけ。きっとこの1ヶ月弱、何が起きているのか不安と困惑の中で過ごしていたことでしょう。

動物病院で必要な処置をしてもらい、あとは心が落ち着くまでゆっくり待つことにしました。

飢餓状態に長くいた猫さんに急に沢山の食事を与えてしまうと、逆にショック状態になって最悪死んでしまうこともあります。少しずつご飯の量を増やし様子を見ていると、保護から1週間ほど経ったところで、やっと猫さんたちに表情が戻ってきました。7〜10歳くらいで、撫でられることも大好きなようです。きっと飼い主さんのおじいさんに大切にされながら暮らしていたんだと思います。

今回の、取り残された猫さんたちの保護にかかる医療費や経費は、「お釣りは猫に使ってね基金」と「ねこから基金」より捻出させていただきました!ご寄付をくださった皆様、本当にありがとうございました!

保護してから、検疫期間もあけたので里親募集を開始すると早速2件のエントリーが!

まるとカルが現在トライアルに行き、あとはいづが運命の出会いを待つのみです。
最近は自分のために猫を飼うのであれば、なるべく長く一緒に入れて、なるべくお金もかからないように「健康な若い猫希望」となりますが、「大変な思いをしてきた保護猫さんのために自分の家と時間を提供したい。自分が幸せにしてあげられる自分の生活スタイルと相性の良い猫さんを探しています」と紹介希望で相談してくださる方が増え、そのおかげでシニア期の猫さんでも迎えたいと言っていただくことが増えてきました。
そういった考え方の変化は心の底から嬉しく、シニアさんや課題のある子を「迎えたい」と言ってもらうと嬉しくて泣きそうになります。

そんな「いづ」には、4月4日のオープンシェルターDAY!の譲渡会で会っていただけます。ご来場お待ちしています!
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肌寒くなってきた季節にフリースはいかがでしょうか?


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保護ラッシュでパウチ系が嬉しいです!!

ギフトを送ってくださった方は、お礼の非売品サンキューステッカーをお送りさせていいただきたいので、こちらのギフト送ったよフォームのご入力をぜひよろしくお願いします!
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ねこからナイト次回は4月9日です!
