スタッフ小池です。
「川に落ちてしまいそうな場所で子猫が2日間鳴いているので、どうにか保護してあげたい」
という電話が入りました。
現場に到着するとこの川の上の茂みの中で子猫さんが鳴いているそうです。
捕獲器を落ちないように柵に縛りつけ設置します。
子猫の鳴き声を流して、離れるとすぐに小さな子猫さんが茂みから出てきました!
これはすぐ保護できるか・・と依頼主さんと対岸から見守ります。
が・・捕獲器の30cmほど手前でUターン。泣
また茂みに戻ってしまいました。
その後も鳴き声にはよく反応するものの、どうしても捕獲器の入り口まで辿りついてくれません。
次の現場の関係で、滞在できるタイムリミットが1時間しかなかった為、茂みに入って慎重に探ってみましたが、かなり背の高い雑草が生い茂っていて見つけることは困難でした。
場所が場所なので、深追いせず捕獲器に近づくまで待っていただくよう依頼主さんにお願いし、一旦現場を後にしました。
1時間弱経過したところで、依頼主さんから再び電話が入りました。
「子猫が動きだして、川に落ちてしまいました!!」
最悪の展開です。
次の現場を梅さんに急遽対応してもらうことにして、現場に戻ります。
現場に戻ると、泥まみれでビショビショの依頼主さんが居ました。
どぶ川の中に入って子猫を探してくださったそうです。
「川に入って探した結果、子猫さんは川を懸命に泳いでそこの空き地に自力で這い上がっていたことが分かりました。」
と依頼主さん。
子猫さんが無事でよかった!!
とホッとしたのも束の間。
子猫さんが居るという空き地は奥行き100メートル幅30メートルほどの広大な空き地でした。汗
しかも地上からかなり下がった位置にあり、空き地に入ることすら困難な場所でした。
捕獲器に紐をしっかりと結び、5mほど下へ降ろします。
なんとか草が少なく捕獲器を降ろせる箇所が2箇所あったので、捕獲器を2台設置し子猫さんが近づいてくれることを信じて待つしかありません。
次の捕獲現場があったため、張り込みを依頼主さんにお任せし現場を離れました。
そして、空き地に捕獲器設置から2時間半・・
「子猫が捕獲器に入っていました!引き上げて自宅に連れて帰りました。明日病院に連れて行きます」
とLINEが入っていました!
良かったーーーーーーーー!!!
625gの小さな子猫さんでした。キャリーの中でモリモリご飯を食べいる動画を送ってくださいました。
依頼主さんの勇気と根気のある行動のおかげで無事子猫さんを保護することができました。
依頼主さんに感謝の気持ちを込めて、お手伝いの費用のうち1時間と一回分の交通費意外はお釣りは猫に使ってね基金からカンパという形を取らせていただいたのですが、後日捕獲器の返却に事務所に依頼していただいた際に、お手紙と逆に多額のお釣り基金をくださいました。驚
保護された子猫さんは依頼主さんの家族になったそうです!
辛い現場や事件もまだまだありますが、命に対してまっすぐ誠実な人も沢山いらっしゃるんだなと仕事を通して実感することができます。泣
メイちゃんすっかり安心しきっている様子です!笑
メイちゃん、頑張って鳴き続けた声が依頼主さんに届いてよかったね!末永くお幸せにね!