大阪府高石市から里親探しのご依頼です。

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〜Mさんと2匹のノラ猫の話〜

2年ほど前。

保護主Mさんのお家の駐車場に突然黒猫が現れたそうです。

お家の中の飼い猫が見えたのか、窓枠に乗り出して、愛らしい声で呼びかけていました。

実際の写真

それから度々、クロちゃんはMさんのお家周辺をウロウロするようになりました。

人懐っこい性格なので、ご近所さんが可愛いがり、クロちゃんを見かけるとご飯をあげていました。

近所でご飯をもらい

お腹いっぱいになるとMさん宅の玄関前や駐車場で寝ていました。笑

そんなことが1年ほど続き

すっかりクロちゃんは、地域に居ついていました。

ご近所では

「どっかの飼い猫だったのかしら?」

などと言いつつも、可愛がられ、見守られていました。

・・

ところが

春になりクロちゃんに発情期がおとずれました。

大きな声で鳴き、近所の玄関先や車にマーキングのおしっこをかけるようになりました。

すると、

ご飯をあげて可愛いがっていたご近所さんたちは一変。

棒を振り回し、

石を投げ、

黒ちゃんを追い払うようになりました。

黒ちゃんは訳が分からなかったでしょう。

いつものようにご飯をもらいに行くと

優しかった人たちから

棒で叩かれ

石を投げられ

追いかけられるのです。

『どうして?』

ボク、何かした?

近づきたいのに、怖いよ。

そんな目でこちらを見つめる黒ちゃんに、Mさんの胸は張り裂けそうでした。

「保護してあげたい。」

そう思うようになりました。

でも、どうやって捕まえたらいいのか分からず、洗濯ネットで捕まえようとしては破られ、素手で抱っこしようとしては逃げられてしまいました。

「なんとかしてあげないと、、」

気持ちばかりが焦るなか

体調を崩してしまったMさん。

検査の結果

癌が見つかりました。

大きな手術、抗がん剤治療ー。

Mさんは

自分の今日一日を乗り切ることで

いっぱいいっぱいな日々が続きました・・。

その間もご近所さんたちの黒ちゃんへの意地悪は続きます。

今年の年明けに姿を見せたクロちゃんは、頬がパンパンに晴れ上がっていました。

あわててMさんは動物病院に相談して、抗生剤のお薬を処方してもらいました。

お薬を飲んでもらうために、Mさんもご飯をあげるようになりました。

『ご飯をあげるからには、やっぱり責任を持って去勢手術をしないと、、できれば保護もしてあげたい。』

再び、そう強く思うようになったそうです。

クロちゃんの怪我が治り、

Mさんの体調も少し落ち着いてきた頃

捕獲作戦を再開しようと考えていると黒ちゃんが小さく可愛らしいメス猫を連れてくるようになりました。

さくらちゃんと呼ばれるようになった猫さんは全く人慣れしておらず、近づくと逃げてしまいます。

でもクロちゃんとは仲良しで、一緒に寝たりしていました。

仲良しなのは微笑ましいけれど、

この暮らしにくい地域で子猫が産まれて増えたら大変です。

もう捕獲に失敗している場合じゃないとMさんはインターネットで調べたのらねこさんの手術室にクロちゃんとさくらちゃんの捕獲から依頼しました。

『捕獲して手術が終わったら、うちで保護しよう。先住猫と仲良くなってくれたらそのままうちの子になってもらおう。』

そう決断しました。

病院のスタッフが捕獲に来てくれる日が1週間後に決まった頃、さくらちゃんのお腹が膨らんできていることに気がつきました。

『もう妊娠してるやん、、』

Mさんは悩みに悩みました。

堕胎手術をしてもらうのか、

さくらちゃんの捕獲は見送るのかー。

悩んだ結果、

さくらちゃんもクロちゃんも捕獲して、室内で保護し、子育てを見守ることにしました。

保護して数日後、子猫を1匹だけ出産したさくらちゃん。

まだ表情はかたいです。

でもクロちゃんが一緒なので少しずつご飯を食べるようになり、リラックスできるようになっていきました。

お乳のあげ方がちょっとヤンキーっぽいですが、初産なのに頑張って子育てしていました。

クロちゃんも子育てのお手伝いをします。

さくらちゃんとクロちゃんに可愛いがられ、子猫はスクスクと育ちました。

しっかり育った子猫は、素敵な里親さんにもらわれていきました。

里親さん宅にて。

・・・

保護して1週間目で少し触れるようになったさくらちゃん。

少しずつ少しずつ、遊んだり撫でたりできるようになっていきました。

さくらちゃんに大きな変化が訪れたのは、子猫が里親さんにもらわれてからでした。

子育ての緊張から解放されたのか

さくらちゃんが自らMさんの膝に乗ってきました。

表情もとっても柔らかくなりました。

嬉しくって、嬉しくて、涙がでたそうです。

・・・

これで大丈夫。

さくらちゃんも里親募集ができます。

Mさんの第一希望は、

先住猫とさくらちゃんとクロちゃんが仲良くなり、2匹とも家族として迎えることでした。

でも、小さい頃から1匹で育ってきた先住猫さんは新しい2匹を歓迎することができませんでした。

クロちゃんとさくらちゃんは保護部屋におり、先住猫さんと直接対面しているわけではないのに、

穏やかでフニャフニャな性格だった先住猫さんはMさんに時々噛みつくようになり、血尿をだしてしまったこともあったそうです。

頑張って慣らしていこうか、

そうも考えました。

でも、Mさん自身、薬の副作用で動けない日もあります。

万が一、再発転移した時に

出張の多い旦那と、まだ学生の息子に、自分と3匹のお世話を託すことは難しい。

そう考え、

『2匹のことを大事に愛してくれる里親さんを探そう』

そう決断しました。

さくらちゃんは、1〜2歳のメス。

避妊手術済みで、FIV、FelVともに陰性。

三種混合ワクチン接種済みです。

アメショのようなマーブルタビー模様の美猫さんです。

クロちゃん。推定2〜3歳のオス。

去勢手術済みで、FIV陽性、FelV陰性です。

真っ黒におっきな体、ちょっとより目なのがチャームポイントです。

さくらちゃんが「ねぇねぇ〜」とクロちゃんに寄っていくとクロちゃんが「よしよし」と毛づくろいしてくれます。

さくらちゃんがベットで寝ていると、クロちゃんが「入れて〜」と寄り添います。

2匹とも慣れるまでに時間はかかります。

でも

撫でてもらうの大好き!

ブラッシングも大好き!

シーバも大好き!

ちゅ〜るも大好き!

いつもぺったり人にくっついていたい可愛い性格です!

2匹専用のお膝があれば、猫も人も幸せだと思います。笑

・・・

成猫2匹セットで里親さんを募集することはとても難しいことであると承知しています。

実は最近保護主Mさんの体調がおもわしくありません。

29日月曜日からさくらちゃんは保護猫カフェに移動になります。FIVキャリアのクロちゃんは一緒に行くことはできません。

来月からは別々になってしまう2匹。

それでもあと少しの時間、可能性が少しでもあるなら、2匹のために頑張ってみたいと思います。

たまたま猫が飼える環境に住んでいるのに

またまた先住猫がおらず

猫を飼いたいな、でも日中のお留守番もあるし、、

そんな理由で二の足を踏んでいませんか?

2匹セットなら留守番の時間が長くても大丈夫です。

子猫のように小まめなお世話は必要ありません。

トライアル期間を設けますので、猫飼育初めての方も安心してご応募ください。

気になった方がおられましたら、ぜひご連絡ください!

お問い合わせはこちら

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クロちゃんさくらちゃんトライアル決定!