スタッフ小池です。

新年から春にかけて、引っ越しのシーズンですね。

引っ越しは人間も大変ですが、猫さんにとっても負担の大きいイベントです。

「猫と一緒に引っ越しをするんですが、どんな段取りで進めたらいいでしょうか?」

という相談が寄せられることも多いので、

猫も人も安全に引っ越しをするための注意点をまとめました。

猫さんの引っ越しで注意するのは、脱走熱中症の2点です。

1.引越し当日までに、新居に猫の隔離部屋または2段以上のケージを用意する

猫さんの脱走事故が最も起こりやすいのは、引越しの荷物の運び出しのタイミングです。

猫さんは本番の引っ越しよりも先(前日または当日朝)に移動することがポイントです。

実際に去年、ねこから目線。で迷子猫捜索を対応したケースの脱走理由に

「引っ越しの最後に猫を移動させようと思っていたが荷物の運び出しの時に逃げてしまった。」

「キャリーに入れて、荷物と一緒に運ぼうと玄関先に置いていたら、キャリーを破って逃げてしまった。」

という内容がありました。

また、脱走まではいかなくても、引っ越しの最後に猫さんを移動させようと思っていたところ、普段と違う家の状況に猫さんが興奮状態になり、普段は触れる子なのに室内で捕まえることできなくなってしまうことも多く、引越しに伴う緊急の室内捕獲のご依頼は10件ほどありました。

そういったことを考慮すると、猫さんは本番の引っ越しよりも先に移動してあげると、負担が少ないようです。また、引越し先で脱走しないように安全な隔離部屋または、2段以上で数日はストレス無く過ごせる広さのあるケージを引越し先に用意しましょう。

ケージの例

2.猫さんのお引越し(〇キャリーケース ×リードとハーネス)

新居へ猫さんを移動する時は、必ずキャリーケースを使用します。

ハーネスや首輪にリードをつけての引越しは非常に危険です。猫が本気になれば、ハーネスも首輪も100%抜けます。

キャリーケースはできれば、ソフトタイプ(布とチャック製)ではなくハードタイプ(プラスチック製)がオススメです。

30分以内の移動であれば、60cm四方の目の粗いタイプの洗濯ネットに入れてさらにキャリーケースに入れると一番安全です。ただ、長時間の移動の場合は熱中症の危険があるので、ハードタイプのキャリーケースにそのまま入れ、空調の聞いた車内で移動しましょう。その際、キャリーのドアが開いてしまわないように、養生テープ等を使用して扉を補強しましょう。

移動の緊張状態にある猫さんは体温が上がりやすく、短時間に重度の熱中症になってしまうリスクがあります。車のトランクに入れての移動や脱走を怖がりすぎてキャリーを密閉してしまうと熱中症で命に係わる危険があります。真夏に引越しをする場合は先に車のエンジンをかけ、車内に空調が効いてから猫さんを乗せましょう。温度は人間は寒いくらいの温度に設定します。

電車や飛行機を利用する場合は、駅や空港までの移動を徒歩でなくタクシーを利用しましょう。

移動当日にスムーズにキャリーケースに入ってくれるように、1週間前からキャリーケースの扉を開けたままにし、ベットとして慣らしておくのもオススメです。

関連記事:ソフトキャリーは要注意 、 保護猫さん2匹とお引越し 、天井に入ってしまった猫さん

3.ご飯とトイレが安定し、猫さんが落ち着くまでは、隔離部屋または多段ケージで過ごしてもらう

猫は環境の変化が苦手な動物です。新しい空間が広ければ広いほど、慣れるまでに時間がかかります。

そのため、荷物の運び入れが終わったからといっていきなり家中フリーにはせず、まずは隔離部屋やケージのなでご飯を食べ、おトイレをするまでは狭い環境で過ごしてもらいましょう。

ここを失敗すると、粗相の癖がついてしまったり、体調を崩してしまったりする危険性があります。

数日ケージで過ごす可能性もありますので、ケージの場合は1段ではなく2~3段の大きなケージを用意しましょう。使用後は解体すれば邪魔にもなりませんし、災害時などにも役に立つのでここはケチらずにしっかりしたものを購入してあげてください。

ケージの場合は大きな布を用意し、メインの荷物の搬入時などは目隠しをして少しでも落ち着けるようにしてあげてください。時々、「何が起きているか見えない方が不安だと思うから」とキャリーにもケージにも覆いを一切使用しない方もいらっしゃいますが猫は、『見たい < 隠れたい 』です。緊張している猫さんには少しでも自分は隠れられていると思えるように配慮してあげてください。

4.まとめ

引っ越しは猫が先。脱走と熱中症に気を付けて安全に運んであげましょう。

用意する物

移動用キャリーケース、60cm四方以上の目の粗いタイプの洗濯ネット、新居の隔離部屋または多段ケージセット(猫トイレ、餌皿水皿つ、大きな布)

以上が猫さんと安全に引っ越しをする上での注意点です。

皆さんと猫さんの安全なお引越しに役立てていただければ幸いです。

頭数が多い方や、自分ではちょっと自信がない、という方は関西圏内がスタート地点または引っ越し先であれば、ねこから目線。でお手伝いさせていただくことも可能です。お気軽に下記ページからお見積り依頼をお送りください。

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マンションによっては、飼い猫を写真付きで登録する必要があるところがあります。これは、意外と重要です。実際に、脱走してしまった飼い猫さんが管理人室で保護され、管理人さんが飼い猫名簿を確認したものの、登録がされていなかったばかりにノラ猫の迷い猫か近くの住民の飼い猫だと判断され、マンションの敷地外に放されてしまい、そのまま消息不明になってしまったケースもありました。家賃が少しアップしてしまうとしても、きちんと登録しておくことをオススメします。

あと、極稀に「引っ越し先がペット不可なんですけど、どうしましょう?」という問い合わせがありますが、ペット不可の物件は引っ越し先ではありません。ペット可の物件を全力で探してください。

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